面白い話を面白く話すには?

先日、飲み屋の前でたむろっていると、なにやら一人の女子高生が近づいてきました。
「今何時ですか?」と聞くので教えてあげましたが、立ち去ろうとしません。「ん?」と思っていると、「カラオケ行ってあげてください」と近くにあったカラオケ屋さんを指しながら言いました。
「はぁ。」などといっているうちにスタスタと女子高生は去っていきました。

というエピソードがあったんですが、これをそのまま語っても大して面白くない。

「この前さ~、飲んだ後たむろってたら女子高生が近づいてきて時間を聞いたんだよ。」
「で?」
「時間教えてあげたけど、まだ立ち去らなくて、ちょっと待ってたらハニカミながら『カラオケ行ってあげてください』って言ってきたよ。」
「ふ~ん」

落ちがないし。エピソードとしては面白いと思うんだけども。実際その場は仲間内で若干の盛り上がりを見せました。
これをどうやって面白く語るか。これは検討に値するべし。

パターン①:推測を付加する

「この前さ~、飲んだ後たむろってたら女子高生が近づいてきて時間を聞いたんだよ。」
「で?」
「時間教えてあげたけど、まだ立ち去らなくて、ちょっと待ってたらハニカミながら『カラオケ行ってあげてください』って言ってきたよ。」
「ふ~ん」
「あれは罰ゲームかなんかかな?」
「かもな。」

まあ、話としては成立したけど。まだまだ。

パターン②:推測+感想を付加する

「この前さ~、飲んだ後たむろってたら女子高生が近づいてきて時間を聞いたんだよ。」
「で?」
「時間教えてあげたけど、まだ立ち去らなくて、ちょっと待ってたらハニカミながら『カラオケ行ってあげてください』って言ってきたよ。」
「ふ~ん」
「あれは罰ゲームかなんかかな?だとしたら俺としては切ねぇ。」
「だなw」

一応話として落ちがついた。まあ、合格ライン(ということにする)。

パターン③:もしも

「この前さ~、飲んだ後たむろってたら女子高生が近づいてきて時間を聞いたんだよ。」
「で?」
「時間教えてあげたけど、まだ立ち去らなくて、ちょっと待ってたらハニカミながら『カラオケ行ってあげてください』って言ってきたよ。」
「ふ~ん」
「もしあの子をカラオケ誘ってたら、今頃結婚してたかもな。」
「いや、逮捕だろ。」

突っ込み次第だな。

パターン④:前置きを工夫する

「この前さ~、飲んだ後たむろってたら女子高生に逆ナンされたぜ。」
「まじで?」
「おう。俺のほうに恥らいながらよってきて、『今何時ですか?』って聞くんだよ。教えてやったけど立ち去らなくてさ。ちょっと待ってたらハニカミながら『カラオケ行ってあげてください』って言ってきたよ。」
「ほぉぉ。で?」
「それだけ言ってスタスタと去っていった。」
「それ罰ゲームだろ。」

最初に勘違いしているフリをしておきながら、正しく状況を伝えることで面白いかもしれない。たぶん合格レベル。

以上

コスミー について

昔(?)はゲーム作ってました。 今もなんか作ろうとしています。
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